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表面増強ラマン散乱を用いた新しい髄膜炎テスト

February, 17, 2014, Glasgow--ストラスクライド純粋/応用化学部のDr Karen Fauldsは、同大学分子ナノ計測センタのPhD学生Kirsten Gracieと協働で1つの試料に存在する細菌を特定するために、表面増強ラマン散乱(SERS)として知られる分光イメージング技術を用いた。これは髄膜炎が疑われる患者の脳脊髄液の分析を目的としている。
Dr Fauldsによると、髄膜炎は強毒性であり、いくつかの形態で潜在的に極めて危険な感染力を持つ。その治療に使われる抗生物質のタイプは髄膜炎のタイプに依存するので、そのタイプを迅速に特定することが重要となる。
「SERS技術の大きな利点は、フィンガープリント法のように、鋭く、はっきりと見分けがつく信号を出すので、混合物の中にどんな被検体、つまり化学物質が存在するかを見分けることが比較的に容易であることだ」(Dr Faulds)。
SERSで検出可能な染料を含む一連のDNAプローブによって、異なる病原体を取り出すことができる。病原体には3タイプ、インフルエンザ菌、肺炎連鎖球菌、髄膜炎菌があり、これらをテスト対象とした。DNA分析によって菌のタイプを速く特定できればできるほど、患者はその症状に最も効果的な抗生物質で治療を受けることができる。
抗生物質の使いすぎは菌耐性を増すことになるが、この技術は多様な抗生物質の必要性を減らすことになる。SERS技術と、化学系から情報を抽出する分析化学との併用により、細菌を特定しながら試料の細菌量計測することができる。
多重種の重感染が一般的になっており、主要な病原菌を特定することによって的を絞った治療をするには、この新しいテストが極めて有用になると研究チームは考えている。
研究成果は、Chemical Scienceに掲載済み。