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MIT、中耳感染診断に短波赤外装置

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August, 25, 2016, Cambridge--MITの研究者とコネチカット小児科センタの医師が開発した新しいデバイスは、耳の感染を正確に診断する医者の能力を大きく改善する。これにより、米国では、診断が正しくなく、不必要な抗生物質が処方されている症例が年間に推定200万件減少する見込みである。そのような過剰処方は、抗生物質に対する耐性の主因と考えられている。
 新しいデバイスは、まだ改良中であるが、最終的には既存のオトスコープと全く同じように見え、機能すると考えられている。オトスコープは、感染の兆候を探すために現在、ほとんどの医師が使用している。しかし、こうした従来のデバイスは、可視光を使用しており、耳の組織の数ミリしか見ることができない。これとは異なり新しいデバイスは、もっと深く浸透する短波の赤外光を使用する。
 明確な耳の感染兆候の1つは、鼓膜の後ろに液体が溜まることである。従来のオトスコープは十分に深く浸透できないので、溜まった液体を明らかにすることは難しい。もっと高価な特殊装置では確定診断に必要な情報を多く得られるが、こうしたツールは通常、専門家しか使わず、大半の症例では使われることはない。
 調査によると米国では毎年約800万の子供が中耳炎と診断されている。その8割は、3歳までに少なくとも一回は中耳炎と診断されているが、そうした診断が正しいのはわずか51%であることが調査から明らかになっている。
 約400万の誤った診断は、ほぼ等しく偽陽性と偽陰性に別れ、毎年約200万の子供が間違ってそのような感染が疑われ、不要な抗生物質を処方される。
 研究チームは、成人の被験者10名のテストに成功した後、診断結果の精度を確認するために小児科の患者でテストを行っている。テストが成功後、チームはデバイスの商用化を考えている。