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脳治療向けのウインドウ・インプラント材料を開発

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August, 12, 2016, Riverside--カリフォルニア大学リバーサイド(University of California, Riverside)の研究チームは、「脳への窓」透明頭蓋インプラントを現実に近づけた。研究成果は、Lasers in Surgery and Medicineと Nanomedicine: Nanotechnology, Biology and Medicine.に発表された。
 開発中のインプラントは、文字通り「脳への窓」となり、医師は侵襲性の少ないレーザベースの治療を患者に対して行うことができる。例えば、脳腫瘍、外傷性脳損傷、神経変性疾患、脳卒中などの生命を脅かすような神経疾患の治療である。最近の研究の注目は、インプラント材料の生体適合性と細菌感染耐性の両方である。
 プロジェクトは、UCRの機械工学教授、Guillermo Aguilarのチームが材料(YSZ):イットリア安定化ジルコニアの透明バージョンを開発した時にスタートした。YSZは、腰(hip)のインプラントや歯冠で使用される同じセラミック製品である。これを窓のようなインプラントとして使用することで、医師はレーザベースの処置を患者の脳にオンデマンドで行うことができ、繰り返し開頭を行う必要はない。開頭術は、脳にアクセスするために利用される極めて侵襲性の高い処置。
 YSZは、他の研究者が開発したガラスベースの材料よりも耐衝撃性が優れており、その内的堅牢性により、人に適用できる唯一の透明頭蓋骨インプラントとなる、と研究チームは考えている。
 Aguilarは、「YSZは、現在利用可能な材料、チタンや熱可塑性ポリマなどと比べると生体適合性が優れている」とコメントしている。