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ガン治療に光線療法、薬剤と遺伝子療法を統合

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August, 8, 2016, Cambridge--ガン細胞は手術後も残り、再発や転移のリスクがある。腫瘍は、最大50%の患者で再発することが知られている。MITの研究チームは、手術の前または後のいずれかで腫瘍部位に張り付く接着パッチが、薬剤、遺伝子、光遺伝学の3重の組み合わせで治療を行うとNature Materialsに発表している。
 MIT医療工学・科学研究所(IMES)の主席研究者、Natalie Artzi氏によると、腫瘍部位でこの3重治療を局所的に行うことで、治療効果は向上すると考えられる。
 今日のガン治療に対する一般的なアプローチは、化学療法薬剤などの全身的治療の利用である。しかし、抗がん剤の特定性欠如は、全身投与されると望まない副作用が生ずるということである。
 さらに、薬剤のほんの一部しか腫瘍そのものに到達できない、つまり原発生腫瘍は期待ほど効果的に処置されないということである。
 最近のマウスを利用した研究では、全身投与されたナノ粒子のわずか0.7%しか実際にターゲット腫瘍に到達していないことが分かっている。
「このことは、ガンの源、腫瘍とそこから発生する転移の両方を次善策で処置していることを意味する。こうした理由から、われわれは考え方をすこし変えて、局所的持続的に原発生腫瘍を処置するために、材料科学、特にナノテクノロジーにおける進歩をどうのように利用できるか検討した」とArtzi氏はコメントしている。
 研究チームは、3重治療ハイドロゲルパッチを開発した。これは、腫瘍の局所的治療に利用できる。また、腫瘍そのものだけでなく、術後にその部位に残された細胞の処置に特に効果的である、これによりガンの再発、将来の転移を防ぐことができる。
 パッチは金ナノロッドを含んでいる。これは、局所的に近赤外光を照射すると加熱され、腫瘍の熱的アブレーション、破壊に利用される。
 これらのナノロッドには、化学療法薬剤も備わっており、薬剤は加熱によって放出され、腫瘍とその周辺細胞を標的にする。
 また、近赤外照射に反応して加熱しない金ナノスフィアは、RNA、つまり遺伝子治療をその部位に対して行う。これは結腸直腸がんにおける重要な腫瘍遺伝子を沈黙させることを目的にしている。腫瘍遺伝子は、健全な細胞を腫瘍細胞に変える遺伝子である。
 パッチは、腫瘍切除前に腫瘍を縮小する治療、補助療法としても使える。
 この治療をマウスでテストして、腫瘍切除後、パッチを適用しなかった例の40%でがんが再発したことが分かった。しかし、術後にパッチを適用すると、治療は完全寛解だった。
 腫瘍が切除されていない場合でも、3重組み合わせ治療だけでも十分に腫瘍を破壊できる。