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ケベックの研究チーム、標的薬剤で腫瘍や感染症と闘う

January, 29, 2016, Quebec--腫瘍除去の目的でデザインされたような薬剤の投薬は、深刻な副作用を起こすことがある。厄介な症状は、それが必要ないところへ到達して健全な細胞に損傷を起こした結果であることがよくある。このリスクを最小化するためにケベックの研究グループは、近赤外光に晒されたときにのみ薬剤を放出するナノ粒子を開発した。医師は、特定部位にビームを当てればよい。
 何年も前から研究者たちは、治療薬の副作用を減らすために局所的処置の開発に取り組んできており、光、温度、pHの変化に反応する薬剤送達システムを開発した。1つの有望なアプローチは、UV光に感度かある薬剤輸送物質に関係する。UVを照射することでその物質は、所定の場所で治療薬を放出する。しかしUV光には重大な限界がある。UV光は体内組織に浸透することができず、しかも発がん性がある。近赤外(NIR)光は、組織の1~2㎝に浸透するので、より安全な代替物になりうるが、感光性薬剤送達システムはそれに反応しない。マギル大学工学教授、Marta Cerrutiの研究チームは、1つのソリューションで2種類の光をいっしょにする方法を探求した。
 研究チームは、NIR光をUV光に変換するナノ粒子でスタートし、薬剤分子の代わり、蛍光タンパク質をしみこませたUV感光ヒドロジェルシェルにそれを包んだ。NIR光を受けると、ナノ粒子は直ちにそれをUVに変換し、それはシェルにタンパク質ペイロードを放出させる。研究チームによると、そのオンデマンド送達システムは薬剤分子だけでなく、イメージングや診断のための手段も供給する。