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抗生物質耐性バクテリアに対する光活性化ナノセラピーの効果を証明

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January, 27, 2016, West Hills--薬物抵抗性をもつ細菌との拡大が続く進化闘争において、コロラド大学ボルダ―校(University of Colorado Boulder)の研究チームが開発した適応型光活性化ナノセラピーにより人間はいずれ優位に立つかも知れない。
 サルモネラ菌、E. coli、ブドウ球菌などの抗生物質に耐性がある細菌は、米国で毎年200万人程度に感染し、少なくとも23000人を死に追いやっている。このような「スーパー細菌」を阻止しようとする試みは、これまで一貫して不十分だった。これは、ペニシリンのような通常の抗生物質に対する細菌の適応が急速で、免疫性を発達させることができるからである。
 CU-ボルダ―校の新しい研究は、この世界的な大問題に対するソリューションが、とるに足りないものになる可能性を示唆している。
 Nature Materialsに発表された研究成果では、化学、生物工学学部とバイオフロンティア研究所の研究グループが、「量子ドット」として知られる新しい光活性化治療ナノ粒子について報告している。量子ドットは、研究室で培養した薬物抵抗性細菌細胞の92%を殺すことに成功した。
 論文のシニアオーサ、Prashant Nagpal准教授によると、ナノスケールのドットによって、感染だけを標的にした細胞環境内で極めて特異な相互作用を実現することができる。
 以前の研究は、特に金と銀から作製した金属ナノ粒子が、抗生物質に耐性がある感染症に対抗する上で効果があることを示したが、これは周囲の細胞にも無差別に損傷を与える。
 しかし量子ドットは、光活性化特性により、特殊な感染に適合させることができる。ドットは暗いところでは不活性のままであるが、光に晒すことで活性化するように命令できるので、研究チームは波長を調整して感染細胞を変更したり殺したりできる。
 このイノベーションの特殊性は、他の方法の潜在的な副作用を減らしたり、除去したりするのに役立つ。また、今後の開発や臨床試験に向けて踏み出す第一歩となる。
(詳細は、www.colorado.edu)