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ブリルアン顕微鏡で細胞間プロセスを非接触3Dイメージング

May, 16, 2016, Santa Clara--レーザクオンタム(Laser Quantum)のtorus 532が、ブリルアン散乱をベースにしたラベルフリー顕微鏡技術でどのように使用されているかの詳細を最近のG. Scarcelliらの研究が明らかにしている。この技術は、著しく向上した光分解能で細胞間のプロセスをイメージングできる。
 細胞質における液相と固相の相互作用のような細胞間プロセスが、細胞がどのように変形し動くかの判定で重要な役割を持つ。このようなプロセスをモニタする最も効果的な方法は、それらの自然のミクロ環境にある、ここではすべての計測があるがままの状態で行われる必要があり、したがってラベルフリーのマッピング技術が必要になる。このアプローチにより、老化、傷の治癒、発病中に細胞がどのように変化するかについての理解が深まる。
 torus 532は、ブルリアン共焦点顕微鏡の光源として用いられた。torusは、周波数逓倍Nd:YAGレーザであり、532nmで単一縦モード発振し、出力は50mW-750mW、TruLoQアクティブロッキング機構により、ブリルアン顕微鏡に最適である。torusは継続的にその縦モード効率を追跡し、それに応じてキャビティ長を調整するので、周波数ドリフトは最小になり、モードホップを取り除くことができる。また、独自の「仮想リングキャビティ」設計を採用しており、物理的リングキャビティ特有の設計仕様が可能になるが、さらに高い耐久性、衝撃、振動、背景温度変化の影響を受けにくいという利点が加わる。