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医療用内視鏡市場、2019年に190億ドル

May, 11, 2015, Dallas--マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)は、2014-2019年の予測期間で調査した「医療用内視鏡市場」レポートを発表した。
 市場は、2014年に136億ドルと推定され、2014-2019年にCAGR 7.0%で成長して2019年には190億ドルに達する見込みだ。
 可視化システム市場は、内視鏡カメラ、ビデオレコーダ、ビデオプロセッサ、ビデオコンバータ、カメラヘッド、光源、ワイヤレスディスプレイとモニタ、トランスミッタとレシーバ、その他の可視化デバイスに分けられる。
 過去数年、内視鏡需要は大きく伸びた。これは低侵襲性に対する要求が強まっているためである。低侵襲性の他に、内視鏡手術は手術前および術後ケアと入院期間の点でも経済的でもある。内視鏡技術の進歩とブレイクスルーが、この先数年、世界の医療用内視鏡市場を後押しすると見られている。技術進歩は、内視鏡の視野角度の広がり、スコープの外径縮小、3Dシステムなどの高解像度技術を統合した内視鏡システム、微小化内視鏡システムと言った成果となっている。これ以外で、世界の医療用内視鏡市場の成長促進要素には、一定の地域での有利な償還シナリオ、老齢人口の増加、内視鏡処置を必要とする病気の流行/発生が含まれる。
 世界の医療用内視鏡市場の最大シェアを占めているのは北米、これにヨーロッパとアジアが続く。しかし、市場の成長では、急速に市場が拡大しているアジア地域が焦点になっている。これは中国におけるヘルスケア支出増、内視鏡手術数の増加、インドにおける内視鏡基盤の改善、インド、中国、日本などで内視鏡訓練センタが設立されているため。また、日本では内視鏡関連の研究活動が幅広くサポートされている。さらに、アジアでは低侵襲手術(MIS)に対する患者の認識が広がっている。