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歯科3Dプリンティング市場、2023年に50億ドル超

June, 26, 2018, Maharashtra--マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)は、レポート「歯科3Dプリンティング市場、製品、技術、アプリケーション、エンドユーザー毎、2023年にかけての世界予測」を発表した。
 歯科用3Dプリンティング市場は、2018年の推定17億8000万ドルからCAGR 23.2%成長で、2023年までには50億6000万ドルに達する見込である。この市場の成長を後押しする要因に含まれるのは、虫歯や他の歯の疾病の高い発生率、美容歯科学需要増、病院や歯科医院での歯科用3Dプリンターの採用、老齢人口の急増、その関連での無歯症、発展途上国におけるお処分所得の増加。

技術では、2017年に液槽光重合セグメントがこの市場で最大シェア
 技術では、この市場は、液槽光重合、熱溶解積層法、選択的レーザ焼結、ポリジェット技術などに分けられる。液槽光重合セグメントが、世界の歯科3Dプリンティング市場で最大シェアだった。この技術の高精度、正確さがこのセグメントの大きなシェアに貢献している。

アプリケーションでは、歯科補綴学セグメントが2017年歯科3Dプリンティング市場で最大シェア
 アプリケーションベースで、この市場は、歯科補綴学、歯科内治療学、インプラントに分けられる。歯科補綴学セグメントが、この市場で最大シェアだった。このセグメントの大きなシェアの要因は、クラウンやブリッジ需要の増加、虫歯の蔓延、無歯症の増加、先進的歯科技術を患者が受け入れていること。

2017年、ユーザーでは歯科技工室セグメントが歯科用3Dプリンティング市場で最大シェア
 ユーザーベースでは、歯科用3Dプリンティング市場は、歯科技工室、歯科医院&クリニック、歯科アカデミック&研究機関に分かれる。歯科技工室セグメントは、2017年歯科用3Dプリンティング市場で優位を占めた。その大きなシェアは、歯科技工室数の増加、世界中で小規模および大規模技工室による先端技術採用の急増、一定の製造機能の歯科技工室へのアウトソーシング、様々なアプリケーション向けに歯科フレーミングソリューション特注/製造需要の増加によるものである。

2017年、北米が市場で優性
 2017年、北米が歯科用3Dプリンティング市場の最大シェアを占めた。それに続くのはヨーロッパとAPAC。北米市場の大きなシェアは、虫歯と無歯症(老齢化に関連)の増加、口腔ケア消費額の増加によるものである。また、北米の大きなシェアは、3Dプリンティング技術が発展して、プリンティングが高精度にできるようになったこと、プリンティング時間の短縮、美容歯科学需要増、デジタル歯科人気の増加によるものである。