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ローム、空間認識・測距光源を30%高出力化VCSEL技術確立

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December, 10, 2020, 京都--ローム株式会社は、レーザ光源用VCSELの高出力化により、空間認識・測距システム(TOFシステム)の高精度化を実現する、VCSELモジュール技術確立を発表した。

従来、VCSELを採用するレーザ光源では、光源となるVCSEL製品、光源を駆動するMOSFET製品を基板上にそれぞれ個別に実装していた。このとき、製品間の配線長(寄生インダクタンス)が、意図せず光源の駆動時間や出力に影響するため、高精度のセンシングに必要な短パルスかつ高出力の光源を実現するには限界があった。

今回の新技術では、ロームが開発したモジュール用の新しいVCSEL素子とMOSFET素子を、1パッケージにモジュール化している。素子間の配線長を極小化したことで、各素子の性能を最大限に引き出し、太陽光による外部ノイズの影響を受けにくくする光源の短パルス(10ns以内)駆動と、従来構成比で約30%高出力化の両方を達成した。
 実際にこの技術を採用したVCSELモジュールは、レーザ光源(VCSELモジュール)、TOFセンサ(イメージセンサなどの受光センサ)、コントロールICで構成される空間認識・測距システムで評価する場合、TOFセンサへの反射光量も従来構成比で約30%増加させることができるため、TOFシステムの高精度化に貢献することが可能。
 今後ロームは、この技術採用のVCSELモジュールを、高精度のセンシングを必要とするモバイル機器の顔認識システムや産業機器のAGV(無人搬送ロボット)などに向けて、2021年3月までの製品化を目指す。また、車載用LiDAR*4などに対応する高出力レーザの技術開発も進めていく。
(詳細は、https://www.rohm.co.jp)