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産業機器や太陽光発電インバータ向け世界最小のフォトカプラ

December, 16, 2019, 東京--ルネサス エレクトロニクス株式会社(ルネサス)は、産業オートメーション機器や太陽光発電システムのインバータ向けに、安全な動作を保証するために8mm 以上の沿面距離を確保したクラスとしては世界最小の絶縁素子となるフォトカプラ「RV1S92xxA」「RV1S22xxA」、5品種を発売した。
 沿面距離8.2mm、パッケージ幅2.5mm、高さ2.1mmと小型のため実装面積を削減でき、プリント基板の縮小あるいは、設計の柔軟性に貢献する。産業オートメーション用のDC/ACインバータ、ACサーボ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、ロボットアーム、太陽光発電システムのインバータ、蓄電/充電システムなどに向けて、5000Vrmsと高い絶縁耐圧を実現。機器の小型化や同じ基板サイズでより高度な機能の実現、また工場のスペース当たりの生産性の向上に貢献する。

 5種のフォトカプラは200Vと400Vのシステムに対応し、産業安全基準を満たす高い絶縁性を提供。いずれも、厳しいモータ駆動機器用UL61800-5-1規格、およびPLCなど制御機器用UL61010-2-201規格を満たしている。また、パッケージ高さも最大2.1mmと薄型のため、基板の裏側に実装することができ、基板スペースを有効に活用できる。さらに、赤外線リフロはんだ付けは3回まで対応可能なため、ユーザ製品の生産工程の柔軟性を高める。

 IC出力用の「RV1S92xxA」からは、15 Mbps通信用カプラの「RV1S9260A」とインテリジェントパワーモジュール(IPM)ドライバの「RV1S9213A」の2品種を発売した。これらは、従来の半分の0.65mmピンピッチを持つ小型のLSSO5パッケージを採用した初のフォトカプラ。「RV1S92xxA」フォトカプラの優れた絶縁性と高いノイズ耐量CMR(50 kV/µs)により、高速信号の転送時に低電圧マイコンとI/O機器を高電圧回路から保護する。

 トランジスタ出力用の「RV1S22xxA」からは、DC入力および低DC入力のトランジスタ出力カプラ「RV1S2281A」、「RV1S2211A」と、AC入力のトランジスタ出力カプラ「RV1S2285A」の3品種を発売した。これらも同パッケージを採用した、ピンピッチ1.3mmのLSSOPパッケージ。