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AR/VR市場、2025年にそれぞれ770億ドル、209億ドル

December, 3, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「拡張現実と仮想現実市場、COVID-19の影響分析、提供品(ハードウエアとソフトウエア)、デバイスタイプ(HMD、HUD、ジェスチャ追跡)、アプリケーション(エンタプライズ、コンシューマ、商業、ヘルスケア)、地域、2025年までのグローバル予測」によると、拡張現実(AR)市場は、2020年の153億ドルから、2020-2025年にCAGR 38.1%成長で、2025年には770億ドルに達する見込である。
 仮想現実(VR)市場は、2020年の61億ドルから2020-2025年にCAGR 27.9%成長で、2025年には209億ドルに達する見込である。
 ヘルスケアにおけるARデバイスとアプリケーション需要増、AR市場への投資増、COVID-19による小売およびeコマース分野でのAR需要増が、AR市場成長を後押しする主因である。手頃な価格のVRデバイスの利用可能性、様々な産業でHMDsの採用増、技術進歩とデジタル化の進行、COVID-19後ゲーミングやエンタテーメントにおけるHMDsの普及、VR市場への積極投資が、VR市場成長を牽引する主因である。

予測期間にAR HMDsがARデバイスタイプをリード
スマートグラス形式のAR HMDsが、エンタプライズ分野で広範に利用されることから、市場をリードすると予測されている。ヘルスケアにおけるAR HMDsの主な利用例には、入院前の医療ケア、臨床環境での看護、病院での医療処置が含まれている。院外ケアと救急医療では,HMDsは大量事故や災害の負傷者支援に利用できる。

VRのジェスチャ追跡デバイス市場は、高成長が予測されている
ジェスチャ追跡デバイスは、VRハードウエアの不可欠の部分である。主にこれらはコンシューマアプリケーションで利用されるからである。ジェスチャ追跡デバイスを装備したゲーミングは、ユーザに仮想世界の増強体験を提供する。ジェスチャ追跡デバイスは、手術中の外科医にも役立つ。手術介入中、外科医は、X線、ドリル、内視鏡など手術デバイスをコントロールする必要がある。コンタクトフリー、ジェスチャーベースコントローラを外科医が利用することが可能であり、これにより触れることのないアプローチが可能になる。

予測期間にAPACがAR/VR市場をリード
APACは、次の数年で力強い成長が見込まれている。AR導入で日本、中国、韓国の貢献が大きいためである。APACは、2025年までにVR市場をリードすると予測されている。同地域でVRデバイス需要が高く、中国で地域メーカーが出現し、低コストでVRデバイスを供給するからである。中国と日本でヘルスケアアプリケーションの力強い成長が、APAC地域でヘルスケア市場を増強すると予測されている。この地域のゲーミング産業は、力強く成長しており、同地域におけるAR市場の成長ドライバーとなる見込である。