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ADAS市場、2030年に830億ドル

June, 26, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「ADAS市場、システム(ACC, DMS, IPA, PDS, TJA, FCW, CTA, RSR, LDW, AEB, & BSD)ごと、コンポーネント(レーダー、LiDAR、超音波、&カメラユニット)、車両(PC, LCV, Bus, & Truck)、自律運転レベル(L1, L2&3, L4, L5)、提供品、EV、地域、2030年までのグローバル予測」によると、市場は2020年の270億ドルからCAGR 11.9%成長で、2030年には830億ドルに達する見込みである。
 ADAS (運転車支援システム)& 安全機能の採用増、車両と歩行者の安全強化に焦点を当てる政府、先進的な安全機能を提供するOEMsの戦略、および自律走行車の登場が、ADAS需要を押し上げる。

 自動車製造は、COVID-19パンデミックの影響で2020年4月、主要欧州諸国と米国で減少した。

以前には、ADAS市場は、2022年から急成長すると予測されていた。主要な安全規則が課されることがわかっていたからである。また、自律運転システムの導入も同じタイムラインで計画されていた。自動車生産が停止になっているので、先進的技術への新規投資は見込めない。OEMsとTier1プレイヤは、この間、操業を継続するために手元資金を利用するか、資金を獲得するか、そのいずれかとなる。OEMsは、2020年に自動車販売が2019年水準に回復することについて懐疑的である。

ADAS市場でTPMSが最大セグメント
 タイヤ空気圧監視システム(TPMS)は、センサを使ってタイヤ空気圧を検出し、空気圧が低いときにドライバーに警告する。2つのTPMS実装が利用できる。直接と間接である。間接TPMSは、ABSセンサを使って空気圧低下を検出する。タイヤの空気圧が危険なほど低い場合、その車輪速度は他の車輪とは異なる。ECU(電子制御ユニット)は、その回転情報を分析し、低い空気圧をドライバーに伝える。直接TPMSは、個別タイヤで異なる圧力モニタリングセンサを利用する。これらのセンサは、分析のためにデータをECUに送る。全てのセンサが固有のシリアルナンバーをもっているので、分析後、システムは、そのシリアルナンバーを使い簡単に低空気圧のタイヤを特定でき、ダッシュボードに視覚的警告を表示する。
 
TPMSの組み込みは、米国、ヨーロッパ諸国、一部のAPAC諸国の主要自動車市場で標準である。TPMSは、ヨーロッパでは、初期には、乗用車だけに義務付けられていたが、現在、2022年までにバン、トラック、バスにも導入が強制されることになっている。中国は、2019年にすべての新車が標準TPMSを搭載すると発表している。一方、日本、ロシア、韓国、トルコはすでに、新車にはTPMSを標準として義務付けている。そのようなTPMSの大規模規制は、主要な自動車市場で急速に浸透した。TPMSセグメントのさらなる成長は、2022年以降、自動車生産の増加と、全車両タイプでの実装増加にかかっている。

LCVセグメントがADAS重要市場
 小型商用車(LCVs)は、ラストマイル物流や個人旅行で頻繁に利用される。フォードモーターズや日産などのOEMsは、ADASシステム装備のLCVsを提供している。ピックアップトラックは、米国では非常に人気があり、GMCやFordなどのOEMsには大きな収入源である。これらOEMsは、コンシューマを引き付けるために、幅広いこれらのトラックを提供している。これらは、いかなる運転状況でも最も多機能な車両であるので、特にファミリーには、SUVsやセダンに比べて、最も好まれる選択になっている。OEMsもこのセグメントへの投資を増やして、LCVセグメント乗用車で、もっと快適な機能を装備しようとしている。

コンシューマの安全意識向上と快適ドライビング要求が、ADAS市場のLCVセグメント成長の際立つ要因になる。OEMsは、LCVセグメントのトレンドに素早く反応し、このセグメントで特徴を増やそうと積極投資している。例えば、GMは、同社のDetroit-Hamtramck組立工場に22億ドル投資して、完全電気トラックとSUVsを生産すると発表した。さらに8億ドルが、新しい電気トラック発表に関連するサプライヤツーリングと他の活動に投資されることになっている。OEMによると、これらピックアップトラックは、2021年後半までに生産となる予定である。LCVセグメントへのさらなる投資は、LCVセグメントのADASソリューションプロバイダにとってチャンスとなる。

2020年ヨーロッパが最大ADAS市場となる見込み
 ヨーロッパでは、厳しい安全規制がADAS需要を押し上げると予想されている。フランスは、ヨーロッパでADASの最速成長市場の一つである。欧州自動車連盟によると、2018年フランスは、同地域の自動車総生産の約12%を占めた。フランス政府によって、いくつかの安全規制が施行されている。例えば、2015年、政府はすべての新しい大型トラックに緊急自動ブレーキ(AEB)と車線逸脱警報(LDW)導入を義務付けた。

ドイツでは、力強い経済成長による、高級車の製造と販売の増加が重要な役割を担っている。Volkswagen や Daimler AGなど、主要なドイツOEMsは、運転エクスペリアンスを強化する先進機能を組み込んでいる。これらのOEMsは、高級セグメント車両にほとんどのADAS機能を標準装備している。中セグメントSUVsやセダンでは、主要なADAS機能は、付加的パッケージで提供される。
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