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産業ロボット市場へのCOVID-19の影響

May, 1, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポートによる、ポストCOVID-19「産業用ロボットへのCOVID-19の影響、タイプ(多関節、SCARA、パラレル、直角座標ロボット)、産業(自動車、電気とエレクトロニクス、飲食、製薬、化粧品)、地域ごと、2025年までのグローバル予測」規模は、2020年の446億ドルから、CAGR 10.4%成長で、2025年には730億ドルに達する見込みである。
 2025年予測は、COVID-19前推定と比較して、3%程度下がる見込である。製造業は、製造分野の熟練労働者不足進行に応えて自動化に頼るようになっている。ポストCOVID-19が落ち着くと、全ての産業分野で様々な産業ロボットの需要が増加すると予測されている。確立された自動車から、中小企業(SMEs)の範囲まである。エレクトロニクスと食品産業における自動化は、今後の産業ロボットで大きな成長機会となる見込みである。これらの分野では、メーカーが、製造への将来のパンデミックの影響をさらに下げるために製造工程自動化を考えているからである。

2020年、多関節ロボットが市場で優位
伝統的な産業ロボットは、他の産業ロボットと比較して、幅広い産業で利用されている。自動車分野は、製造工程が著しく自動化されているので、多関節ロボットの利用が大きなシェアを占めている。ほとんどの産業は、COVID-19の影響を受けるが、多関節ロボットは依然として、予測期間で市場で最大シェアを占めると予測されている。これは、他のタイプのロボットと比較して高いペイロード能力と剛性のためである。

2020年、自動車産業が最大シェアを維持
APACおよびヨーロッパの主要地域の製造工場は、一時的にシャットダウン(COVID-19ロックダウンによる)され、自動車需要は急速に低下するが、自動車産業は2020年、他の分野と比べて、最大シェアを維持すると予測されている。自動車産業の中には、中国や日本の工場再開を始めているところがあり、このような地域で感染リスクは、幾分落ち着いている。しかし、工場が再開されてもコンシューマ需要は生産に一致しない可能性もある。そのため、自動車会社は、悲観的シナリオで1~2年は投資を控えると見られている。他の産業も同様に影響を受けており、自動車産業に導入されている産業ロボットの市場を追い越すことはないと見られている。

予測期間を通じてAPACが産業ロボット市場で最大シェアを維持
2020年、APACが伝統的産業ロボット産業の最大シェアを維持すると予測されている。また、2025年最高市場シェアが見込まれている。中国は、貿易摩擦とCOVID-19のために、2020年以降、成長が減速すると見られているが、依然としてAPACでは大きな市場にとどまりそうである。自動車および電気&電子産業は、APACでは、従来型産業ロボットの最重要成長原動力である。小さくて影響を受けやすいコンピュータチップ、バッテリ、ディスプレイは、高速、高精度に処理される必要がある。APACの成長途上国では、自動化はまだ成熟の域に達していない。すなわち、多様なAPAC諸国ではロックダウン終了後、産業ロボット成長機会があるということである。