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マシンビジョンカメラベンダ評価でBasler、Cognex、FLIRが最上位

March, 12, 2020, Singapore--ABI Researchによると、産業マシンビジョンカメラベンダNo.1にランクされた、Baslerは,イノベーションで最高を記録し、8つのランキング基準の7で最上位を占めた。全般的なランキングで、僅差でこれに続くのがCognexとFLIR Systems、それぞれNo.2、No.3スポットを獲得した。全3ベンダは、強力な市場認識と評判を示しており、使いやすさと導入しやすさに特に焦点を当てている。また、他の競合と比べて非常に革新的で、将来を見据えている。

産業用マシンビジョンカメラベンダ競争評価は、12の画期的産業用マシンビジョンセンサとカメラベンダを分析し、ランクづけしている。ABI Research の実績ある、公平な革新性/実装基準フレームワークを利用して、Basler, Baumer, Cognex, FLIR Systems, FRAMOS, IDS Imaging, KEYENCE, Laon People, OMRON, SICK, Teledyne DALSA, および TKHをランクづけした。この競争評価では、革新性スコアがベンダのソフトウエアの技術能力を分析し、実装スコアは、世界中の様々な製造業種にソリューションを提供するベンダの商業力に注目している。

製造分野の長期的必需品、マシンビジョンは、ロボティクス、人工知能(AI)、スマートグラスなど多くの新興技術を支える基盤であり、2025年にはインストールベースが1億に達すると推定される。早期には,産業マシンビジョンは、多くの専門技術者が関わるルールベースのプログラミングに依存していた。最近では、ディープラーニング(DL)技術の登場が、そのプロセスの自動化を推進した。DLモデルは、人の関与は低レベル、大きな画像とビデオセットで傾向と異常性を取り出すことができる。「マシンビジョン展望は、複数の反復を経験し、上位3社は、技術進化に遅れることなくついて行く上で、その力を実証している」とABIの主席アナリスト、Lian Jye Suはコメントしている。「BaslerとCognexは、主要企業の買収を通じてクライアントにエンド・ツー・エンドマシンビジョン機能を提供することができた。Baslerは、mycable and Silicon Softwareを、CognexはViDi Systems and SUALABSを買収した。一方、FLIR Systemsは、ユーザフレンドリで、強力なDLベースハードウエアとソフトウエアファミリを開発し、ユーザニーズに応えて、より柔軟でカスタマイズ可能な実装を可能にしている」。

上位3社に続いて、様々なニッチプレイヤが存在する。IDS Imaging, Teledyne DALSA, KEYENCE, OMRON, SICK, と Laon People。例えば、IDS Imaging, Teledyne DALSA,は、DLベースマシンビジョンソリューションをリリースした。KEYENCE, OMRON, SICKは、協調・自律移動ロボット企業との提携により、組込カメラ市場に進出した。ロボットや自律走行車などの成長しつつあるニッチ市場を狙うことで、エレクトロニクスや自動車製造などの従来のマシン美ビジョン市場以外で新たに増収を生み出す。

別の興味深い展開は、組込エッジAIプロセッサを搭載した独立マシンビジョンカメラの登場である。従来のマシンビジョンシステムは、産業用PCベースで集中処理アーキテクチャを採用している。「しかし、マシンビジョンの利用例は、モバイル機器や監視システムに拡大し、マシンビジョンシステムの新しい世代は、独立したシステムとして機能するように設計されている。これをサポートするのが、AIベースマシンビジョンモデル用オンボードストレージである。これにより、画像を自動生成し、自己学習できるAIソリューションの登場となった。大量のユーザデータ不要である。実例は、スタートアップLaon Peiople」とSuは結論づけている。
(詳細は、https://www.abiresearch.com/)