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サーマルイメージング市場、2025年に46億ドル

February, 14, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「サーマルイメージング市場、技術(非冷却、冷却)、波長(LWIR, SWIR)、製品(カメラ、モジュール)、アプリケーション(セキュリティ&監視、モニタリング&検査)、業種(航空宇宙&防衛、ヘルスケア)ごと、地域、2025年までのグローバル予測」によると、世界のサーマルイメージング市場は、2020年の34億ドルからCAGR 6.2%成長で、2025年には46億ドルに達する見込である。航空宇宙&防衛分野に対する政府の投資増が、この市場の成長を後押しする要因の一つ。

非冷却技術ベースのサーマル製品が2019年に大きな市場シェアを獲得
 非冷却サーマル製品は、2019年にサーマルイメージング市場で相対的に大きなシェアを獲得した。この市場の成長は、商用アプリケーション向け非冷却サーマルソリューションの需要が増加しているためである。さらに、HD解像度が利用できるようになったことで非冷却サーマルソリューションは高解像度アプリケーションには最適である。例えば、治安部隊や監視、国境保護、産業検出、自動車診断など。さらに、可動部品が少ないので長期に使える。

SWIRサーマル製品市場は、予測期間に最高CAGRで成長の見込
 SWIRセグメントは、2020-2025年に最高CAGR 8.9%で成長し、サーマルイメージング市場をリードすると予測されている。この成長はSWIRから得られる複数の利点によるものである。例えば、ガラスを通して見る能力、小型サイズ、隠れたレーザを見る能力。さらに、技術進歩と新たな低価格SWIRカメラを発売しようとする取組は、SWIRカメラの普及を促進しそうである。

サーマルモジュール市場は、予測期間に最高CAGRで成長
 サーマルモジュールは、予測期間に最高CAGRで成長する見込である。この成長は、コンパクトサイズ、ローコスト、またドローン、スマートフォン、ウエアラブルなど他の機器への柔軟な組込みにより、新たなアプリケーション領域への普及が可能になるからである。Leonardo S.p.A. (ローマ, イタリア), Leonardo DRS (US), BAE Systems (UK),およびXenics (ベルギー)は、サーマルモジュールの主要メーカー、サプライヤである。

2019年、セキュリティと監視アプリケーションが最大シェア
 2019年、サーマルイメージング市場でセキュリティと監視アプリケーションが最大シェアだった。この成長は、軍事部門への政府支出が増加したためである。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、2018年、世界の軍事支出は1兆8220億ドルで、前年比2.6%増だった。この増加は、主に先進的保護システムや装置の調達よるものである。これらは、不法な人や動物の活動から兵士が国境を守るためのものである。

ヘルスケアとライフサイエンスが予測期間に最高CAGRで成長する見込
 ヘルスケアとライフサイエンス業種は、予測期間に最高CAGRで成長すると予測されている。この成長は、人体に影響を及ぼすことなく内部損傷を検出するためのサーモグラフィの利用増によるものである。この技術は、野生動物の健康のモニタリングにも役立ち、野生動物の病気を治し、保護するために利用できる。

APACが予測期間に最高CAGRで成長
 APACは予測期間に最高CAGR成長が予測されている。APACのサーマルイメージング市場の成長は、ローコストソリューションを提供する中国やインドの地域ベンダの存在によるものである。これは、今度はサーマルイメージング製品のコスト低下の原因になる。さらに、中国におけるサーマルカメラの量産の増加は、多数のOEMsやサーマルイメージングメーカーの存在とともに、市場の成長をサポートする。