February, 7, 2017--Coherent | Rofin(米国カリフォルニア州サンタクララ)は、2017年1月31日平均出力1 kWクラスの市販品で、最も優れたビーム質を実現するパルスファイバーレーザFP 010をリリースした。本モデルは、様々な産業用途やソーラー応用において、高スループットおよび精密アブレーションを可能にする。特に、FP 010は、パルス幅10 ns~100 ns、繰返周波数レンジ10 kHz~30 kHzで最大パルスエネルギー100 mJを提供する。BPP(Beam Parameter Product)< 24 mm x mrad (400 μm円形コア出力ファイバーにて)により、出力を効率的に小径スポットサイズに集光できる。その結果、制限された焦点距離においても他の同出力のパルスファイバーレーザよりも高い出力を集光することができる。ないしは、同じスポットサイズに集光したと仮定した際にも、より長いワーキングディスタンスあるいは、より広いスキャンフィールドにおいての加工が可能になる。
上記の特長に加えて、過酷なマルチシフトの生産環境でも、優れた信頼性と高稼働率を提供する。これは、当社の標準的なCWファイバーレーザに内蔵されている実績のあるコンポーネントを採用することにより達成されている。また励起光源にエミッタ間隔の広いバーを採用することで、システム動作上での1つのダイオードの損傷の影響を最小限に抑えている。
高平均出力、高パルスエネルギー、優れたビーム質を兼ね備えたFP 010は、アブレーション、表面クリーニング、精密材料・コーティング剥離など幅広い応用に理想的である。応用例としては、溶接に先立って、テーラードブランク材からAl-Siを剥離する用途を始め、薄膜(CdTe, CIGS)のソーラーセルに対するエッジデリーション、モールド、航空宇宙部品、その他精密部品のクリーニングやその他の表面クリーニング、活性化・構造化などの用途が挙げられる。
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