November, 27, 2015--島津製作所は、レンズやガラスといった透明サンプルの屈折率を±4×10−5の精度で測定できるカルニュー精密屈折計「KPR-300」を発売した。
本製品は、スタンダードモデルの機種で、独自の測定方式であるVブロック方式を採用しており、優れた精度と再現性で屈折率の測定を行うことができる。これまで精密屈折計を導入していなかった顧客に、主にガラス、レンズの量産時の品質管理用途をターゲットに展開していく。
近年、レンズやミラーなどの光学素子や、その材料となる光学素材の高機能化・高性能化が進んでいる。また、これらの光学素子が搭載される分野も、カメラやスマートフォンを始め、車載カメラやヘッドアップディスプレイのような用途で需要が拡大しており、研究開発時だけでなく量産時においても屈折率測定の必要性が高まっている。今までは研究開発を主な用途とする高精度・多機能な「KPR-3000」と手動で測定を行う「KPR-30」という2種の精密屈折計を扱っていたが、使用現場の多様化にともない、品質管理などの用途に適した機種を追加して顧客の需要に応えていく。
株式会社島津製作所
☎0265-26-9121