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CCNY、光ファイバのデータ速度を改善

November, 4, 2015, New York--インターネット速度向上のための最新の成果では、シティカレッジニューヨーク(CCNY)、南カリフォルニア大学、グラスゴー大学、コーニング(Corning Incorporated)の研究チームは、インターネットのバックボーン、光ファイバのデータ速度を向上させる方法を実証した。
 「光ファイバは、データをツイストする(捻る)ことで高速化できる。マルチデータストリームが多様な光のツイスト(捻れ)として送信、受信される」とシティカレッジ博士課程学生、Giovanni Milioneは指摘している。「データをアンツイストし、それを壊してしまう標準的な光ファイバは使えないと考えられていたが、たとえデータがデジタル的にリツイストされていても、受信後回復できることをわれわれは示した」。
 デジタル的にデータをリツイストするために研究チームは、よく知られた無線通信の技術、MIMOを借用した。MIMOは携帯電話やWi-Fiルータで日々使用されている。「たとえデータがアンツイストされていても、異なるツイスト(アンテナ)としてそれを受信し回復する」。
 概念実証として研究チームは、5kmの標準光ファイバで4データストリームを4つのツイスト光で伝送することに成功した。実験の決め手はグラスゴー大学が作製したデバイス。同デバイスは、色に対するプリズムの作用と同じように、光のツイストを分離し、結合する。
 「この開発は、フェースブックやユーチューブのような飽くなきデータを必要とするソーシャルメディアに対するソリューションを提供する」と物理学名誉教授、Robert R. Alfanoはコメントしている。