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高齢者の転倒防止にスマートフォンを利用

November, 2, 2015, West Lafayette--健康技術スタートアップが、パデュー大学(Purdue University)のイノベーションを販売する。この技術は、パーキンソン患者や高齢者の転倒予測および転倒防止発見能力を改善するものである。
 スマートゲイト(SmartGait)社は、パデュー大学電気・コンピュータ工学、生体医療工学Weldon School教授、Babak Ziaieと健康・運動生理学部教授、Shirley Rietdyk他が共同創始者。
 スマートゲイトの技術は、下方を見る広角レンズと特殊アプリケーションを備えた一般的なスマートフォンを使用する。これよってスマートフォンは、歩行の長さと幅を含め、歩行計測を記録し計算する。スマートフォンを腰にとりつけ、システムが各靴先にとりつけたカラー「フットマーカー」間の距離を計測することによってユーザの歩行を記録する。
 Rietdyk教授によると、デバイス固有の可搬性により研究者は連続的時間周期でオンサイト調査をすることができる。
 「研究者は他のシステムを使って歩行を計測することもできるが、それらは非常に高価で大きく、フィールド評価を完遂することはできない。したがってこれまでは長期的研究は広範に行われなかった。スマートフォンの利用はオンサイト調査完遂を極めて容易にする。われわれのシステムによって歩行計測は自動的にHPPA準拠Webサーバにアップロードされ、他の研究者も直ちに時間経過にしたがって歩行を追跡できる」と同教授は説明している。
 次の4ヶ月でスマートゲイトは、高齢者の調査を行って歩行パタンの変化についての理解を深め、健康に関連した変化を検出する。
 「歩くためには、心臓血管系、呼吸器官系、認知体系、神経および筋骨格系に要求を出す。歩行の変化は、これらの系の1つあるいはそれ以上での損傷に関連していることが多い。歩行評価は、個々人の活力の評価と考えられ、死の予測にさえ使用できる。より多くのグループの人々を調査し、多重時間点でその歩行を評価することで、転倒リスクの発見能力を改善し、転倒防止介入の効果を見積り、健康全般の改善に寄与すると考えている」とRietdyk教授はコメントしている。