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希土類元素を大幅削減した新しい蛍光体を開発

October, 22, 2015, Livermore--ゼネラルエレクトリック(GE)、ローレンスリバモア国立研究所(LLNL)、オークリッジ国立研究所(ORNL)は、現在の技術よりも希土類元素の利用が著しく少ない新しいタイプの蛍光照明蛍光体を開発した。
 希土類元素は入手が難しい。米国が入手できる希土類元素の量は限られており、輸入に頼っている。
 現在の、蛍光照明内のフォスファ(蛍光体)は、毎年1000メートルトン(MTN)を超える希土類酸化物を消費している。これに含まれるのはエウロピウム(Eu)、テルビウム(Tb)、セシウム(Ce)、ランタン(La)と、それよりも遙かに大量の酸化イットリウム(Y)。
 LED照明は最終的には蛍光管に取って代わる見込みであるが、ローコスト線形の蛍光照明は米国のインフラストラクチャでは支配的な特徴として10年以上は残ると見られている。
 したがって、30年以上前に発見された希土類元素の消費量が多い現在の三リンブレンド(青、緑と赤色エミッタの混合に基づく)を置き換えることが不可欠となる。
 GE, LLNL, ORNLの研究チームは、Tb含有量を90%減らし、Laを除去した緑色蛍光体を開発した。一方、新しい赤色蛍光体はEuとYを除去して希土類元素フリーとなっている。この研究は、エネルギー省(DOE)エネルギー効率・再生可能エネルギー局の助成を受け、Ames LaboratoryのCritical Material Instituteと協働している。
 これらの提案した蛍光体は、ランプの長寿命、高効率、正確な演色、ローコストと言った厳しい要件をほぼ満たしていると見られる。青色蛍光体は、本質的に希土類含有量は少なく、置き換える必要性はない。