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ISLA、2µmファイバレーザ用の集積ディスラプティブコンポーネント

August, 27, 2015, Dublin--ISLAは、現在のレーザ材料加工技術の限界を打破するためのR&Dプロジェクトである。現在、1µm波長で動作するコンポーネントを2倍の2µmで動作させるための開発を行った。これによりシステムのパワーは約10倍に拡大できることになる。
 これまで材料加工アプリケーションは1µmコンポーネントを利用してきたが、これは通信業界が開発し、すでに採用されて、長距離光ファイバデータ伝送に利用されているからである。2µmに進むには、一連の独立したコンポーネントを開発しなければならない。これには、レーザ、ガラスファイバ(光の導波)やQスイッチ/モードロッカー(連続光を一連の強いパルスに分割する)が含まれる。ISLAは、この課題に取り組み、ヨーロッパ最高のエンジニアリング組織を結集し、Framework 7資金調達機構の下にEUの支援を得て、3年で新システムを実現した。
 ISLAは、EUがサポートするFP7プロジェクト。プロジェクトは、2015年6月末に完了した。プロジェクトの成果概要は以下の通り。
・>100W出力でスロープ効率70%のTmファイバ
・スロープ効率75%のホルミウムファイバ
・振幅変調器とチューナブルフィルタ
・ファイバ結合アイソレータ、ポンプコンバイナおよび低損失タップ
・波長平坦化カプラ
・グラフェンベースのモードロッカー
・0.15NAの105µmファイバ793nmダイオード>38Wを実証
・60%のパワー変換効率で793nmダイオード波長安定化
(詳細は、isla-project.eu)