June, 30, 2015, Nice--プロクシマス(Proximus)とファーウエイ(Huawei)は、Proximusのバックボーンでスーパーチャネル1Tbpsの光伝送共同トライアルを成功させた。これは、1秒に33本のHD映画の伝送することに相当する速度。
Huaweiは、今回のトライアルの意味について、次のように説明している。
世界は今後スーパーコネクトとなり、デジタル革命の新しい時代はすでに始まっている。顧客の要求に先行するためには、ますます多くの帯域が必要となり、通信業界はこのように増加し続ける要求に対処する準備がなければならない。これを可能にする重要要素はバックボーン、通信ネットワークの真のコアである。
このトライアルは、ProximusとHuaweiが1月に取り組んだイノベーションに関する提携の最初の成果である。このHuaweiの技術をオペレータがテストしたのはこれが世界初。Huaweiの技術は、1枚のスーパーチャネルOTNカード、Proximusバックボーンでの伝送速度は1Tbps。
テストの目的は、この技術がコアネットワークに組み込めるかどうかを判断すること、増え続ける顧客の帯域要求に先行することである。今回のトライアルは、200Gbpsチャネルの容量を持つProximusの光バックボーンが、Huaweiの技術により、将来400Gbpsに、さらには1Tbpsスーパーチャネルに進化することを示している。既存の光プラットフォーム、シャーシやスロットを再利用することで、コアネットワークリンクの伝送容量を16Tbpsから20Tbpsにアップグレードすることができる。
記録的な伝送速度は、HuaweiのオプティカルスイッチノードOSN 9800プラットフォームによる先進的Flexgridインフラストラクチャを利用した1040kmのファイバリンクで行われた。このアプローチは、伝送チャネル間の間隔を圧縮することでファイバケーブルの容量を増やしている。この技術によりファイバの伝送チャネルの稠密度が高くなり、今日の一般的な100Gbpsコアネットワークリンクと比べて約150%効率が高まる。
他に例がない点は、Huawei 1Tbps ONTラインカードでこのテストが行われたことである。ONTは光トランスポートネットワーク(Optical Transport Network)の略であり、高速信号を効率的、柔軟、データアグノースティクに満たしていく機能。
「ネットワークはDC(データセンタ)セントリックに調整している。データセンタが帯域需要を押し上げているからである。企業は現在デジタルへ移行中であり、コンシューマは常時接続を求めている。Huaweiはイノベーションによって顧客をサポートする。併せて、エンドユーザの最高ユーザエクスペリアンスを保証する簡素化されたネットワークを構築する。このトライアルはHuaweiがイノベーションに取り組んでいることの証左である」とHuawei伝送ネットワーク製品ラインプレジデント、Jeffrey Gao氏はコメントしている。