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都市の灼熱にスーパークールな屋根のソリューションを実現

June, 2, 2015, Sydney--シドニーの材料科学者によると、真夏のオーストラリアの太陽の下でも周囲の大気の温度よりも表面の低温を維持できるクールルーフ技術でブレイクスルーが達成された。
 開発の重要な結果は、都市部で熱負荷を減らし、エネルギー使用を抑制し、グリーンガス放出を抑える点にある。この成果は、Advanced Science誌に発表された。
 シドニー工科大学、Dr Angus GentleとGeoff Smith名誉教授の研究は、「ポリマースタックコート」、銀の層に特殊選択のポリエステルを組み合わせたものである。
 屋根は太陽光を吸収して温度が上昇するので、屋根が暗い色ほど熱くなる。白い屋根(ホワイトルーフ)でも太陽光を吸収して9~12℃に温度が上昇する。
 この新しい表面は、現行の最先端のホワイトルーフよりも低い温度、11℃以下にとどまる。理由は、入射光の3%しか吸収せず、同時に大気が吸収しない赤外光を強く放射するからである。
 さらに、このデモンストレーション用に使用したプラスチック材料は市販されており、屋根での使用に適している。
 Smith教授によると、表面はあらゆる条件で、その高い性能を維持した。「スーパークールな屋根では、広範な結露は避けられず、結露が汚れを凝結させる。テストした屋根は、交通量の多い道路から25mの距離にあり、厳しいテストだった。とは言え、優れた熱的パフォーマンスが維持されたことを結果は示している」。