January, 27, 2026, 東京--株式会社KDDI総合研究所と東京大学大学院情報理工学系研究科の修士2年 若尾 武史 大学院生、相川 勇輔 助教、高木 剛 教授は、次世代暗号として米国で標準化が進められている耐量子計算機暗号(以下 PQC:Post-Quantum Cryptography)の暗号解読コンテスト「Challenges for code-based problems」において、3元体にもとづく210次元、220次元、230次元、240次元の符号暗号の解読に成功した。
また、2025年12月15日、この成果により3元体にもとづく符号暗号は米国標準PQCの符号暗号と比べ、1/10以下の次元数(データサイズ)で同等の安全性を満たすことを確認した。
3元体上の符号暗号に対し分割・並列処理による効率的なアルゴリズムを開発・実装することで、これまで誰も解けなかった暗号を解読した。
この成果により、2元体や3元体などにもとづく暗号の安全性を詳細に評価するための理論的枠組みの有効性を実証し、新たな数学的構造を用いた暗号方式を実現する道筋を開いた。3元体にもとづく符号暗号を電子署名に利用した場合、2元体に比べ署名長を短くできるという特徴があり、スマートカードやIoTセンサといった、データサイズに制約のある機器での活用が期待される。
この研究成果は、2026年1月26日から1月30日に函館市で開催される「2026年 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS 2026)」で発表される予定である。
(詳細は、https://www.kddi-research.jp)