光と音の混合で情報をコントロールする新しい方法

March, 11, 2015, Boca Raton--イェール大学の研究所は、新しいRF処理デバイスを開発した。これにより情報はより効果的に制御でき、新世代のマイクロチップ信号処理に道が開ける。この技術の重要な点の1つは、情報のスローダウンに関係する。
　この新しいシステムは、フォトンとフォノン、つまり電磁エネルギーと音響エネルギーとを結合し、低速音響波の特性を利用して高度な信号処理を行う。この場合、音響波は人が聞き取れるよりも100万倍高い周波数になる。
　数十年にわたり、研究者たちは、情報を光にエンコードすることで信号処理技術を縮小する方法を探求してきた。電子ではなく、フォトンを制御する回路を使い、個々のコンポーネントをより小さくすることができ、膨大な情報帯域をサポートできるようになる。とは言え、1つ欠如していることがあった。情報保持時間を長くする音響波を、一段と小さな空間に捉えておく、より効果的な方法がなかったことである。
　光と音を制御する新しい回路を創ることでイェール大学の研究チームは、両方の世界の粋を統合するハイブリッド技術を開発した。
　結果として、情報を遙かに効率的に蓄積、選別、操作することができるようになった。そのデバイスはシリコンチップ上に搭載できるほどに小さいので、他のシステムよりも安価になる可能性がある。また、多くの複雑な信号処理デザインに適用することができる。