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AIアシストアルゴリズム、数分で基礎をレーザスキャン

June, 12, 2025, Oak Ridge--オークリッジ国立研究所(ORNL)の研究者は、ビルダーがレベルの基礎を測定、修正、認証するための迅速な方法を提供するツールを開発した。
FLAT(Flat and Level Analysis Tool)は、ORNLが開発したセグメンテーションアルゴリズムと機械学習を使用して、建設現場の360度レーザスキャンを調査し、コンクリートスラブ上の凹凸のある領域を特定する。

建物は、コンクリートを流し込んで基礎を作ることから始まる。コンクリートが固まる前に偏差が見つからないと、建設時間が長くなり、予期しないコストが発生する可能性がある。水平度を手動で決定する方法は時間がかかり、建築業者はスラブに線でマークを付け、プロファイリングツールでスラブを歩いてデータを収集する必要がある。

「このデジタルツールを使えば、人間の関与を最小限に抑えながら、基礎の滑らかさの見積もりを迅速に得ることができる。これにより、FLATはミスがあったかどうか、そしてそれがどこにあるかを1分以内に教えてくれるので、建物の建設を迅速化できる」と、ORNLのNolan Hayesは説明している。

Hayesによると、2つの住宅開発でのデモンストレーションにより、FLATが基礎の測定時間を90%以上短縮し、スラブの準備が不要であることが証明された。今後の作業には、吊り下げ式スラブ、床デッキ、桟橋基礎など、様々な種類の構造でデモンストレーションを行うことが含まれる。