March, 4, 2015, Cork--アイルランドのティンダル国立研究所(Tyndall National INstitute)は、インテリジェント回路を開発するEU資金のプロジェクトでヨーロッパ研究コンソーシアムの先頭に立っている。このインテリジェント回路は、効率を5倍に高めたフォトニックデバイスを可能とするもので、データ伝送をより低コストで高速化する。
「熱的に統合されたスマートフォトニクスシステム」(TIPS)プロジェクトは、スマートインテグレーションシステム(Smart Integration Systems)に向けたHorizon 2020から資金を得ており、3年プロジェクトで業界および研究パートナーは、アイルランド、ドイツ、オランダ、フランスから来ている。
2020年までに世界のモバイル対応機器は115億に達し、IoTを通じてそうした機器の接続が増加すると見られていることから、現在の運用帯域は増え続けるヨーロッパのデータ需要に十分に対処できなくなる。ヨーロッパのデジタル経済拡大のボトルネックを回避するには大幅に帯域を増やす必要がある。
ティンダル国立研究所シニア研究サイエンティスト、Dr. Kafil M. Razeebとプロジェクトの共同研究者は、「われわれは、オペレーションを熱的に制御できるインテリジェントな回路を開発しようとしている、これにより効率は5倍に拡大する。温度を正確に自己調整することによって、デバイスの波長はより正確になり、データ伝送が低コストで高速化できる」と説明している。
ティンダル国立研究所は、III-V Lab、ハンブルク大学、Bell Labs、CNRSインスティテュート、リムリック大学ストローク研究所、LioniX BV、ベル研フランス、Communicraft Ltdと共同研究を行っている。