March, 3, 2025, Barcelona--情報通信研究機構(NICT)は、2025年3月3日(月)から6日(木)にスペイン・バルセロナで開催される世界最大級のモバイル関連技術展示会「MWC Barcelona 2025」に、初めてNICTで独自のブースを出展する。展示ブースでは、Beyond 5G領域を始め最新の研究開発成果を紹介する。
地上通信ネットワーク(TN)と非地上系ネットワーク(NTN)の融合による大陸間基地局制御、300 GHz帯テラヘルツ波を使ったドローン間のすれ違い大容量ファイル無線伝送に活用可能な技術や4K映像の非圧縮リアルタイム中継伝送などの展示を行い、2030年以降の人々の暮らしを支えるICT技術を紹介する。
Society 5.0の社会ビジョンの提示
・利用者の要求に応じて異なる産業のシステムが連携するオーケストレーション機能を紹介。「フードロス問題の解決」「CO2削減」「被災リスク回避」の3つのテーマを体験できる。
基盤技術とそのサービスの提示
・地上通信ネットワーク(TN)とNTNの融合による省エネルギー化と通信品質最適化を目的とした、シンガポール工科デザイン大学(SUTD)との協働による、スペインとシンガポール間の大陸をまたいだ基地局制御を実演する。これによって、TNとNTN経路の動的切替えによるエネルギー効率の向上を実証する。
・300 GHz帯テラヘルツ波を使ったドローンなどのモビリティ間のすれ違いにおける大容量ファイルの瞬間的無線伝送技術の海外での初実演及び4K映像の非圧縮リアルタイム中継伝送を実演する。
・次世代通信を支えるテラヘルツ波通信技術や時空間同期技術の活用サービス事例として、高精度に無線で時空間同期した多視点カメラ撮影サービスイメージや超小型60 GHz帯無線デバイスによる動くロボットカーとドローン間のすれ違い大容量データ転送サービスイメージを実演する。
上記では、東京大学と共同開発したデジタルツインを用いたフィジカル空間の可視化・制御技術や、アーヘン工科大学(ドイツ)との共同研究による電波伝搬の可視化技術が使われている。
(詳細は、MWC Barcelona 2025公式サイト: https://www.mwcbarcelona.com/)