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Polar Light、MicroLED開発でブレイクスルー

January, 16, 2025, Linköping--緑と青と同じ材料をベースにした赤いピラミッド型MicroLED、目覚ましいブレークスルーとして、Polar Light Technologiesは、同社の非エッチングボトムアップコンセプトに基づいて625nmの赤色光を達成した。これは、Polar Light Technologiesが同じ材料コンパウンドを使用して、赤、緑、青のピラミッド型MicroLEDに到達したことを意味する。

ピラミッド型設計は、優れたMicroLED性能を維持しながら製造可能であり、モノリシックRGBディスプレイの基礎を築く。

このマイルストーンは、長年にわたる厳格なR&Dの集大成であり、空間コンピューティングと次世代のパネルディスプレイを真に実現する。

妥協のない赤
青色と緑色のMicroLEDは何年も前から市場に出回っているが、材料特性の根本的な課題により、赤色にすることは困難だった。赤色にするための回避策や代替手段はいくつかあるが、効率、製造可能性、他の材料システムとの統合の必要性など、すべてにいくつかの妥協点がある。

「Polar Lightの革新的なピラミッド型LEDコンセプトを追求することは、妥協することなくこれらの課題を克服することだった。今日、優れた技術チームのおかげで、革新的なピラミッド構造に基づく赤色発光MicroLEDを実現することに成功した」と、Polar Light TechnologiesのCTO、Lisa Rullikはコメントしている。

ユニークなピラミッド構造
Polar Light TechnologiesのMicroLEDは、斬新なボトムアップアプローチで構築されたピラミッド形状で構成されており、この技術には独自の利点がある。

格子不整合InGaN/GaN構造の必然的なひずみが減少するため、同じ材料システムで青、緑、赤のMicroLEDを製造できるようにする、つまりモノリシックRGBを構築するために重要である。
これにより、フロントプレーンとバックプレーンを統合する独自の可能性が得られる。
エッチングは不要。

また、小型化してもエッチングによるダメージがないため性能が維持される。
サブµmのLEDs(ナノLEDs)も可能
製造が容易で、CMOSおよびTFTと統合可能

ナローエミッションコーン:エミッタからのLambertian光ローブで、マイクロプロジェクタにとって重要である。
これらのユニークな利点により、Polar Light TechnologiesのMicroLEDは、この技術を市場に投入する際の主要な課題を解決する。

性能、製造性、ナノLED
Polar Light Technologiesの同化合物ベースのMicroLEDは、高性能と優れた製造性を提供する。その非常に小さな寸法と狭いエミッションコーンは、オファーをさらに強化する。この技術は、他のディスプレイ技術が追いつくとすぐに、ナノLEDアプリケーションにも開放される。

「当社の技術は、これまでにない方法でMicroLEDの課題に対処している。現在、われわれはこの画期的な技術の商業化に向けて動いており、製品を市場に出すことに焦点を当てている」と、Polar Light TechnologiesのCEO、Oskar Fajersonは話している。