Science/Research 詳細

NTT、1本の光ファイバで4倍の大容量化を実現

December, 10, 2024, 東京--日本電信電話株式会社(NTT)は、1本の通信用光ファイバで現在の光ファイバの4倍の大容量化を可能とする、4コアのマルチコア光ファイバ(MCF)光伝送路の商用導入に不可欠な、オンサイトでの建設・保守・運用技術をラインナップ化した。
この成果により、光ファイバ心線数の需要が指数関数的に増大し続けているデータセンタ間光通信や、光ケーブル内の光ファイバ実装空間に制約を有する海底光伝送区間において、4コアMCF光伝送路の実用化が加速すると期待できる。

この研究成果の一部は、NTT R&D FORUM 2024 ―IOWN INTEGRALに展示された。

今後の展開
今回の研究成果は4コア光伝送路のオンサイトでの建設・保守・運用を可能とするものであり、4コア光伝送路の実用展開を大きく加速すると期待される。NTTは、今後、2027年頃を目途とした4コア光伝送路技術の実用展開および国際標準化の推進を目指す。

発表のポイント:
・マルチコア光ファイバ(MCF)の商用導入に向けて課題であった、実フィールド環境における建設・運用・保守技術の課題解決に大きく前進した。
・具体的には、MCFの自動回転調心接続技術、MCFと既存光ファイバ間の合分岐技術、MCFケーブルと既存光ケーブル間の接続・分岐技術、並びに局内MCF収容・配線技術をラインナップ化した。
・これにより、IOWNの大容量光伝送を支えるMCF光伝送路の実用化・国際標準化の更なる加速が期待できる。

(詳細は、https://group.ntt/jp)