Science/Research 詳細

装置容量250リットルの小型・堅牢な超高精度光格子時計の開発に成功

November, 28, 2024, 東京--JST 未来社会創造事業において、東京大学 大学院工学系研究科の香取秀俊教授(理化学研究所 光量子工学研究センター チームリーダー/開拓研究本部主任研究員兼任)は、装置容量250リットルの小型・堅牢な超高精度光格子時計の開発に世界で初めて成功した。

光格子時計は原子時計の一種で、現在の「秒」の定義の基準となっているセシウム原子時計に対して100倍以上の精度を実現する。その精度はおよそ100億年に1秒の誤差に相当し、非常に高い精度であることから、光格子時計は次世代の「秒の定義」の有力な候補として注目されている。
今回の開発では、その装置体積を従来の920リットルから250リットルへと約1/4に小型化することに成功した。これにより、時間標準としての利用にとどまらず、相対論的センシングなど、様々な研究現場や応用分野での利用が期待される。

研究は、理化学研究所 開拓研究本部/光量子工学研究センター兼任の高本将男 専任研究員、株式会社島津製作所、日本電子株式会社と共同で行った。

(詳細は、https://www.t.u-tokyo.ac.jp)