Science/Research 詳細

ウイルス汚染箇所可視化ツール – PULSERAAを開発

October, 25, 2024, 東京--東京農工大学、東海大学、ノースカロライナ大学、フマキラー株式会社研究開発本部の研究者らによる国際共同研究チームは、ウイルスを迅速簡便に検出し、さらに検出試薬を噴霧するのみでウイルス汚染箇所を可視化する基盤技術 (Proximity-Unlocked Luminescence by Sequential Enzymatic Reactions from Antibody and Antibody/Aptamer: PULSERAA) を開発した。
実際に不活化SARS-CoV-2や不活化インフルエンザウイルスを検出した結果、試薬を混合するのみでそれぞれ高感度な検出を達成した。また、ニトロセルロース膜に滴下した不活化SARS-CoV-2に対して試薬を噴霧し、スマートフォンのカメラで撮影したところ、ウイルス量依存的な化学発光を確認することができた。試薬を混合または噴霧するのみでウイルス汚染箇所が可視化されることから、誰でも簡単・確実な感染制御が可能であり、今後のパンデミックなどでの感染拡大防止や感染予防に貢献すると期待される。

研究成果は、Advanced Science(9月24日付)にオンライン掲載された。

(詳細は、https://www.tuat.ac.jp)