October, 22, 2024, 仙台--東北大学大学院工学研究科の石井暁大助教と高村仁教授らの研究グループは、日本電気硝子株式会社との共同研究により、近赤外光を通す超高屈折率材料を発見した。この成果により近赤外光センシングの応用範囲が広がり、現実空間を正確に把握してバーチャル空間上に再現するデジタルツインの普及加速が期待される。
自動運転車の実用化に向けて近赤外光による高精度かつリアルタイムな距離測定技術が注目されている。しかし環境光によるノイズに弱いという欠点があるため不要な光を遮断する光学フィルタが不可欠だが、視野を広げるシステムにコストがかかり、技術の普及を妨げる一因となっている。
一方、近赤外域で高屈折率な透明材料はシリコン(Si)やガリウムヒ素(GaAs)に限られており、広い視野角を得るために、より高い屈折率かつ透明な光学材料の開発が求められている。
研究成果は2024年10月15日にAdvanced Optical Materialsに掲載された。
(詳細は、https://www.tohoku.ac.jp)