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構造用接着剤の耐衝撃性が飛躍的に向上

October, 3, 2024, 名古屋--名古屋大学大学院工学研究科の野呂篤史講師(未来社会創造機構 マテリアルイノベーション研究所および脱炭素社会創造センター兼務)らの研究グループは、アイシン化工株式会社との共同研究において、優れた衝撃強度や剥離強度を有する次世代構造用接着剤を開発した。

エポキシ樹脂に対しスチレン系熱可塑性エラストマを添加して作製した接着剤は、ゴム成分添加のないエポキシ樹脂系接着剤と比較して衝撃強度が約11倍となることが確認された。さらに、名古屋大学が独自に開発した水素結合性スチレン系熱可塑性エラストマを添加した接着剤では、ゴム成分未添加のエポキシ樹脂系接着剤の約22倍にまで向上した。

今回開発した接着剤技術を、自動車やその他の車両に適用することで、車両軽量化や走行安定性向上に寄与することが期待される。したがって、新たに開発された技術は、燃費改善や排出ガス削減にも大きく貢献する、重要な脱炭素技術である。

研究成果は、2024年9月21日付で米国化学会雑誌「ACS Applied Materials & Interfaces」のオンライン版に掲載された。