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次世代車載光通信方式のデモ構築と実証に成功

October, 2, 2024, 大阪--大阪大学大学院情報科学研究科 村田正幸教授、荒川伸一准教授は、慶應義塾大学、東京大学、古河電気工業株式会社を含む5機関での共同研究により、高度自動運転の実現に必要となる、大容量かつ低遅延な車載ネットワークのデモンストレーションシステムの構築と実証に成功した。

これは、次世代の車載ネットワークアーキテクチャであるセントラル&ゾーン方式に対応し、高信頼、低伝送遅延の車載光ネットワーク“SiPhON:Silicon Photonics-based in-vehicle Optical Network”のコンセプト実証研究を行ったもので、50Gb/sのデータ伝送システムのデモンストレーションを行う成果を得た。

研究成果のポイント
・高度自動運転の実現に必要となる、大容量かつ低遅延な車載ネットワークのデモンストレーションシステムを構築し、動作検証に成功
・シリコンフォトニクスモジュール、光ファイバ・電源線一括配索ハーネス、複数の4Kカメラ、Lidar、レーダを実装した原理確認システムにおいて、50Gb/sのデータ転送を実現
・高解像度なセンサデータが利用可能となり自動運転システムやコネクテッドサービスの進化が期待

研究成果は2024年9月22日~26日にドイツ・フランクフルトで開催されるECOC 2024(欧州光通信国際会議)に採択され、ポスターセッションでの発表を行った。

(詳細は、https://resou.osaka-u.ac.jp)