Science/Research 詳細

独自材料の平面レンズをTHz発振器に搭載し、鋭い指向性のTHz円偏波を発生

August, 27, 2024, 東京--東京農工大学大学院の鈴木健仁准教授(工学研究院)、遠藤孝太(研究当時、修士課程在籍)、春石誉人(研究当時、学士課程在籍)、浦島康平(研究当時、修士課程在籍)、山森駿司(研究当時、修士課程在籍)、ローム株式会社は、6G通信(Beyond 5G)での使用が期待されている周波数帯の0.3テラヘルツ(波長: 1㎜)で、メタサーフェスと共鳴トンネルダイオードを融合することで、鋭い指向性を持つ(広がらず遠くまで届きやすい)円偏波(電磁波の電界が進行方向に垂直な面で円を描く電磁波)を発生させることに成功した。
鋭い指向性を生み出すメタサーフェスによる平面レンズ(メタレンズ)には、東京農工大学の研究グループが有する超高屈折率・低反射な人工構造材料を用いている。テラヘルツ発振器には、ローム株式会社の有する共鳴トンネルダイオードを用いている。6G通信、センサ機器、イメージングなどでの産業展開が大きく期待される。

研究成果は Applied Physics Express に2024年8月5日に掲載された。