August, 2, 2024, 仙台--東北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻の金森義明教授らの研究グループは、6G通信向け電波制御材料の研究を行っており、2022年3月に、加工が容易かつ幅広い屈折率特性を有する新規材料の三次元バルクメタマテリアルの開発について報告した。
今回、易加工性の利点はそのままに、屈折率特性をさらに向上させた新たな材料の開発に成功した。以前の材料では、メタマテリアルの単位構造として一層のスプリットリング共振器を内包したが、それを二層のスプリットリング共振器に変更することにより、性能向上が実現した。
世界ではすでに第5世代移動通信システム(5G)の次の世代「6G」を見据えた研究開発が始まっており、5G用の電波(ミリ波)よりさらに波長が短いテラヘルツ波が使用されることが明示されている。
東北大学は、工学研究科に設置した国内初のメタマテリアルを専門とする研究センター「メタマテリアル研究革新拠点」において、この研究をさらに加速させていく、としている。
研究成果は、2024年7月8日、Advanced Scienceに掲載された。
(詳細は、https://www.tohoku.ac.jp)