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特殊なレーザ光を照射するだけ、基板へのねじれた磁性単結晶の直接印刷に成功

July, 23, 2024, 大阪--大阪公立大学大学院理学研究科の柚山健一講師と千葉大学大学院工学研究院の尾松孝茂教授らの共同研究グループは、粒径100–300 nmの磁性微粒子が高濃度に分散した溶液の液膜に光渦を照射することで、直径数マイクロメートルの単結晶を、狙った場所に精度高く印刷することに成功した。
また、印刷した単結晶はねじれた構造をしており、そのねじれ方向は光渦の回転方向によって制御できることを明らかにした。これらの印刷技術は、磁性材料のパタニングを可能にするだけでなく、微粒子からの単結晶合成への応用も期待される。

研究成果は、2024年6月17日に米国物理学協会が刊行する国際学術誌「APL Materials」 のオンライン速報版に掲載された。

「従来手法では印刷できないような高粘度溶液や微粒子分散溶液のパタニングを可能にする、次世代プリンティング技術を開発している。物質を物理的にねじることができる「光渦」は、とても面白く魅力的な光である」(柚山 健一講師)。

(詳細は、https://www.omu.ac.jp)