June, 21, 2024, 東京--古河電気工業株式会社と日亜化学工業株式会社(日亜化学)は、従来比1.5倍以上の出力800Wの青色レーザダイオードモジュール(LDM)を共同開発した。
古河はこの青色LDMをレーザ発振器に搭載することにより、光ファイバからの輝度で世界最高レベルとなる出力5kWを実現した。
古河電工と日亜化学は、当社従来比で1.5倍以上の出力となる800W(コア径110µm)の青色LDMを共同開発した。さらにこれらの光出力を光ファイバのまま結合部品(コンバイナ)で1本の光ファイバに結合させることで、世界最高レベルの輝度および古河の従来比2倍以上となる出力5kW(コア径300µm)を実現した。1本の光ファイバからレーザ光が出力されるためガルバノスキャナ等の光学系との親和性が高く、製造装置の構成が簡略化されるとともに製造時に高速な加工を実現する。
この発振器ではスパッタレスの条件範囲が拡大し、4mm厚の銅の溶接時間を古河従来比で1/3まで短縮することが可能。また青色レーザの出力向上により青色レーザ単体での溶接も可能となり、例えばxEV用モータ巻線の溶接時間を従来のハイブリッドレーザシステムと比較して20%程度短縮できる。こうした溶接時間の短縮により、お客様の製造工程の生産性向上に貢献する。なお、神奈川県横浜市の日亜化学横浜研究所のレーザアプリケーションラボでは、当青色レーザを用いた加工実験も行える。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)