December, 24, 2014, Southampton--サザンプトン大学オプトエレクトロニクス研究センタ(ORC)の研究チームはアイルランドのエブラナフォトニクス(Eblana Photonics)と協力して、外部変調器無しでスペクトラル的に効率的な変調フォーマット信号を作る直接変調レーザ電流を生成するアプローチを開発した。
この新技術はサザンプトン大学の特許になっており、エブラナフォトニクスにライセンス供与している。この新技術によって、現在そのような信号生成に用いられている、コストのかかる、エネルギー非効率な外部変調方式を回避することができる。
ORC主席研究フェロー、Dr Radan Slavikは、「電流変調半導体レーザから直接生成する光場の精巧なコントロールを達成したと言う点を論文では強調している」とコメントしている。
電流直接変調レーザは、極めて商用に適しており、すでに光通信、センサ、ハイパワーファイバレーザシステムで広範に使用されている。しかし、そのようなレーザから直接に放出される光場全体を正確に制御できないことが、アプリケーションを制限する根本的な問題となっている。
「われわれが実証した新しい機能は適切であり、レーザ照射に直接関わり、利用する多くの科学・工学会に大きなインパクトを与えるものと考えている」とDr Slavikは語っている。
発表された論文によると、光注入ロッキングと半導体レーザの直接変調の組合せを使ってIQ変調信号を生成する。このアプローチにより、高い直線性、低消費電力、小型形状、集積のしやすさを含め、直接変調のすべての優位性が可能になり、コスト効果の優れた、高性能モノリシック集積QAMトランスミッタ実現への有望な新しい道が開ける。
(詳細は、www.nature.com)