December, 12, 2014, Princeton--新しい3Dプリンティング技術の実証プロジェクトの一環としてプリンストン大学の研究チームは、微小発光ダイオード(LED)を標準的なコンタクトレンズに埋め込み、デバイスが色つきビームを発光できるようにした。
主席研究員、Michael McAlpine氏は、そのレンズが実用向きにデザインされているものではないと警告している。同氏によると、レンズは外部の電力源を必要とする。研究チームがそのデバイスを作製したのは、エレクトロニクスを複雑な形状や材料の中に3Dプリントできる能力を実証するためである。
研究チームは、色つきの光を放出するLEDを造るために量子ドットを使った。多様な色を生成するために異なるサイズのドットを使うことができる。
McAlpine氏によると、3Dプリンティングは複雑な形状でエレクトロニクスを造ることができる。従来のエレクトロニクス製造では、平坦なアセンブリに回路を形成し、それをスタックして3Dにするが、3Dプリンタは垂直構造を水平構造と同様に簡単に造ることができる。今回は、LEDの立方体で、配線は一部が垂直、一部が水平になっている。
3Dプリンティングの利用法として研究チームは、柔軟性が求められる場合、特殊用途にカスタマイズが必要な場合を挙げている。例えば、医療機器は患者の特定形状に適合する必要がある。このような場合、従来のエレクトロニクス製造技術は実用的ではない。エレクトロニクス製造では、3Dプリンティングと従来の製造技術は補完関係にある、研究チームは考えている。