February, 21, 2024, 和光--理化学研究所(理研) 創発物性科学研究センター 量子機能システム研究グループの武田健太上級研究員、野入亮人 研究員、樽茶清悟 グループディレクター(量子コンピュータ研究センター 半導体量子情報デバイス研究チーム チームリーダー)らの国際共同研究グループは、シリコン量子ドットデバイスにおいて、電子スピンの状態を高速かつ高精度に測定することに成功した。
この研究成果は、半導体量子コンピュータにおいて、量子誤り訂正などの高精度な測定に基づいた条件付きの量子操作を要する技術を可能にすると期待できる。
今回、国際共同研究グループは、シリコン量子ドット中の2つの電子スピンに起こるスピンブロッケード現象を用いてスピン読み出しを行うことで、従来の1つの量子ドットのみを用いる方法に比べて量子ビット読み出しの速度と精度を大きく改善した。
研究成果は、科学雑誌「npj Quantum Information」オンライン版(2024年2月13日付)に掲載された。
(詳細は、https://www.jst.go.jp/pr/announce/20240213-2/index.html)