多目的フラット光コンポーネント開発にNWO助成金

December, 20, 2023, Delft--より少ない労力で、より多く、より優れた光学系。それが、デルフト工科大学(TU Delft)が率いるAVAMコンソーシアムの野望である。研究者は、将来、レンズなどのすべての曲面光学部品に取って代わる可能性のあるフラットな光学部品を開発する。また、このフラット部品はリサイクルが容易で、有害物質の含有量が少ないものでなければならない。この野心的なプロジェクトは、NWOのパースペクティブ・プログラムによって資金提供されており、様々な潜在的アプリケーションがある。

ランプ、プリンタ、カメラ、チップマシンは、光学素子を含むデバイスの小さなサンプル。「光を研究する光学は、常にレンズなどの曲面に依存して光を形作ってきた。これらの光学部品は、特定の波長、つまり特定の色に対してのみ機能する。そのため、デバイスの用途に応じて、複数の光学部品が組み込まれている。このプロジェクトでは、様々な波長で機能するフラットな光学素子の開発を目指している」と、精密・マイクロシステム工学科准教授、Nandini Bhattacharyaはコメントしている。

少ない部品点数で精度向上
これらのフラットな部品は、複数の色の光を同時に、より高精度に照射できるという考え方である。これは、より少ないエネルギーでより多くの光を生成するランプ、より高品質のプリンタ、より少ない部品でより精密なチップ製造露光装置など、多くの潜在的なアプリケーションがある。

さらに、開発する光学素子の持続可能性もプロジェクト内の焦点になっている。
「現在のほとんどの光学素子には、有毒な化学物質や希土類元素が含まれており、必要な高屈折率を達成するための調達が困難。われわれの目標は、これらの材料の使用を減らすことなので、より標準的な材料を使用した設計と製造の代替品を探す」(Bhattacharya)。