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理研、焦点距離を変えられるメタレンズを開発

December, 5, 2023, 和光--理化学研究所(理研)光量子光学研究センター フォトン操作機能研究チームの田中 拓男 チームリーダー(開拓研究本部 田中メタマテリアル研究室 主任研究員)らの国際共同研究グループは、光の偏光で焦点距離を制御できるメタレンズを開発した。

この研究成果は、超小型のデジタルカメラや光学顕微鏡、光学センサなど小型で高性能な光学機器の創出に貢献すると期待されている。

今回、国際共同研究グループは、入射する光の偏光方向を変えるだけで焦点距離が変化するメタレンズの開発に成功した。メタレンズとは光の波長よりも細かなナノメートル(nm)スケールの人工構造によって構成されるレンズで、わずか750nmの厚みしかない極薄レンズ。このメタレンズを構成するナノ構造を特定の光の偏波(偏光)にのみ応答するように設計して、光の偏光方向を変化させることでレンズの焦点距離を自在に変化させることに成功した。

研究成果は、科学雑誌『Nano Letters』オンライン版(11月13日付)で掲載された。

(詳細は、https://www.riken.jp)