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Science/Research 詳細

従来比24倍115.2THzの超広帯域光ファイバ伝送実験成功

October, 26, 2023, 東京--KDDI株式会社(KDDI)、株式会社KDDI総合研究所(KDDI総合研究所)、住友電気工業株式会社(住友電工)、古河電気工業株式会社(古河電工)、及びOFS Laboratories, LLC(OFS)は、標準的な光ファイバと同じ250µmの光ファイバの中に12個の独立したコアを高密度に配置した非結合12コア光ファイバと、広帯域なO帯光ファイバ増幅器(BDFA)を組み合わせることにより、標準光ファイバ径の光ファイバ伝送実験では世界最大となる伝送帯域幅115.2THz(従来のC帯に比べて約24倍)の超広帯域伝送実験に成功した(伝送容量484Tbps、伝送距離31km)。

6G時代には、IoT端末やモビリティサービスの普及により、現在よりもはるかに膨大で多様なデータがネットワークを流れることが想定され、ネットワークを支えるためには光ファイバ通信の容量をより拡大することが不可欠。今回の成果は、6G時代のデータセンタ間の大容量高速通信を支える技術となる。また、光ファイバ1本あたりの通信容量を大幅に拡大できることから、より少ないファイバ心線数で同じ通信容量を確保することができ、通常の管路や設備を省スペースで活用することが可能な技術として期待されている。

今回の成果は、2023年10月1日~5日に開催された光通信技術に関する世界最大規模の国際学術会議ECOC2023(European Conference on Optical Communications)のポストデッドライン論文(PDP)として報告された。
(詳細は、https://www.kddi-research.jp)