Q.ANT、Bundesdruckerei GmbH向けに初の量子チップ

August, 14, 2023, Stuttgart--光で動作する量子チップは､将来、量子コンピュータへの過程で重要な役割を担う可能性がある。Bundesdruckerei GmbHとのR&D契約の一環として, Q.ANTは、量子効果に基づいた乱数シミュレートに成功した初のプロトタイプを開発した。

量子コンピューティングには多くのアプリケーション領域が考えられる。将来、量子効果による極めて強力なプロセッサが、連邦および行政機関における複雑な問題も解決できる。Bundesdruckerei GmbHとQ.ANTは、研究開発にしたがって2022年から協働しており、量子技術の適用性をテストしている。この契約の一環として、初世代Q.ANTチップがプロセッサになった。機能テストでは、乱数をシミュレートするためのシステムが開発された。そのような乱数列は、生成が難しく、例えばデータの暗号化に使える。同システムは、NISTのテスト基準を満たしており、従来の物理的な生成器だけでなく、乱数のさらなるセキュアなソースを提供する。

Q.ANTは、量子チップで独自の技術プラットフォームに依拠している。チップの中心的要素は、いわゆる光導波路。光導波路は、高集積で光と量子効果のコントロールを可能にする。次に、これは、量子技術をラボから取り出し、日常生活製品に組み込むための必須要件となる。チップの構築で、Q.ANTは、Siベースの電子の世界とフォトニック世界をつなぐ材料系を利用している。このシステムでは、リチウムナイオベート(LN)の極薄層が、Siに適用され、さらに光導波路に構造化されている。LNは、将来のフォトニック量子コンピューティングへの決め手と見なされている。