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アルツハイマー病患者の脳腐蝕に対する防御力低下の理由

August, 4, 2023, Cambridge--Case Western Reserve Universityの研究者による新しい研究は、アルツハイマー病(AD)進行は、腐蝕を引き起こす脳内の特定のタンパク質を抑制することで減速可能であることを明らかにした。

ADと関連する認知症の主要病原性開始菌は、酸化ストレスであり、これが脳を腐蝕する、いわゆる酸化ダメージである。

ケースウエスタンリザーブ大学(Case Western Reserve University)医学部、病理学Howard T. Karsner教授David E. Kang, 研究リーダーは、ADにおける、いわゆる「酸化ダメージ防御」が失われる原因を初めて確認した、と話している。

NF-E2関連因子2(Nrf2)というタンパク質は、酸化ダメージから脳を守るために酸化ストレスに反応して定期的に活性化される。しかし、AD患者の脳では、酸化ストレスに対するNrf2防御は低下する。ADでそれがどのように起こるかは、分かっていなかった。

先頃、査読誌PNASに発表された研究は、Slingshot Homolog-1, 即ちSSH1が, Nrf2が、生物学的保護活実行を止めることを明らかにした。

遺伝子操作で、SSH1を除去すると、Nrf2活性を高め、脳における酸化ダメージ、毒性プラークやタングルの蓄積を減速する。これらは、いずれもADのリスクファクタである。結果、脳細胞間の正常な接続が維持され、脳神経細胞の変成が、回避されることが確認された。

研究成果は、意義深い。ほとんどの臨床試験は、進行した認知症の患者で行われているからである。そのテストは、日常の機能やQoLを強化するために症状を管理し、減らすことに主として焦点を当てていた。

「初期ADの臨床試験に焦点を合わせることは、成功の可能性を高める。この先、5年で、アルツハイマー病の治療で適度の改善があると見ている、ADの進行の減速に役立つことになる」とKangは、コメントしている。

例えば、先頃米国FDAで認定された早期ADのための薬剤、Lequembiの臨床試験は、その病気の進行を遅らせる見込のある結果を示した。

ケースウエスタンリザーブ大学(Case Western Reserve University)は、潜在的神経保護役としてSSH1阻害剤化合物に取り組んでいる研究者の中に入っている。

「多くの有望な薬剤候補が、確実に開発中である」とKangは話している。
(詳細は、https://dailymedia.case.edu)