November, 7, 2014, Lafayette--新しいタイプの医療イメージングが商用化間近になっている。これは、高速パルスレーザを照射して超音波信号を計測することで心臓血管疾患を診断することができる。
パーデュ大学(Purdue University)教授、Ji-Xin Cheng氏によると、このシステムは並んだ動脈のプラークを正確に3D画像化し、破裂して心臓麻痺を起こしそうな場所を特定することができる。イメージングによって、アテローマの脂質分子の化学組成をなす炭素-水素結合の存在が明らかになる。
インディアナ医科大学(Indiana University School of Medicine)細胞&統合病理学チェア/教授、論文の共著者Michael Sturek氏は、「プラークの中には他のものよりも危険なものもあるが、どれが破裂の危険性があるかを判断するには血管壁の化学組成を知る必要がある」と説明している。
この分野の研究は、組織の高速イメージングができないために遅れていた。研究チームは、1秒に2000パルスを生成するレーザを用いるラマンレーザを開発することでこの問題を解決した。個々のパルスが画像生成する新技術、血管内光音響イメージングは、イメージング速度が100倍高速になっている。近赤外スペクトラムのレーザが組織を熱して局所的に拡大し、超音波の圧力波を生成する。それを振動子で検出する。また、この技術はラベルフリーでもある。
このシステムは内視鏡に組み込める程度に小さいので、カテーテルを用いて血管に挿入することができる。
近赤外レーザは超音波を生成する程度に加熱するが、組織に損傷を与えるほどではない。
この技術は、Vibronix Incから商品化される予定になっている。