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光スイッチ型蛍光タンパク質の反応を可視化

July, 26, 2023, 仙台--東北大学 多元物質科学研究所の南後恵理子教授(理化学研究所 放射光科学研究センター チームリーダー)、藤原孝彰助教、インペリアル・カレッジ・ロンドンのJasper J. van Thor 教授らの研究グループは、300フェムト秒(fs)からマイクロ秒(µs)という極めて短い時間における光スイッチ型蛍光タンパク質rsEGFP2の原子の動きを観察することに成功し、発色団の分子構造がねじれながら変化することを見出した。

光スイッチ型蛍光タンパク質は、特定の光が当たると蛍光のオンオフが切り替わる蛍光タンパク質。蛍光タンパク質には、光を受容する発色団と呼ばれる構造があり、蛍光のオンオフの切り替えは発色団の構造変化と連動して起こる。しかし、発色団は光が当たると即座に構造が変わるため、動きを捉えることが困難であり、スイッチング機構の詳細も不明だった。

研究成果は、2023年7月7日(現地時間)公開の米国化学会誌Journal of the American Chemical Societyにオンライン掲載された。

(詳細は、https://www.tohoku.ac.jp)